飛行機や新幹線など長距離の旅行にネックピローを使っていますか?十数時間を超える飛行機や、夜行バスなどで座席に座りながらも、なんとか寝なくてはいけない長時間の移動に欠かせないのがネックピロー。海外ではトラベルピロー「旅行まくら」と呼ばれています。
少し荷物が増えるけれど、それでも私たちは長距離旅行には必ず持っていきます。というのも、寝られる時にきちんと眠ることは、現地に着いてから旅を楽しめるかどうかが大きく左右されるから。日本とヨーロッパ間のフライトでは13時間のフライトなので、そこで眠らないと到着してからの観光やビジネスの予定に支障が出てしまいます。一度ネックピローを忘れてヨーロッパ旅行に行ったときは、飛行機で眠れず、現地には午前中に到着したのに、ホテルで昼から寝てしまい、一日を無駄にしてしまいました。
これまで約40ヵ国を旅して、試したネックピローは10個以上。旅の途中で穴が開いて捨てたもの、家族や友人に貸してそのままあげてしまったものもあるので今手元にあるのはこれだけ。
これまで理想のネックピローを追い求めて色々なものを試してきた経験から、どうやってネックピローを選んだら良いのか、ネックピローの選び方のこつと基準を満たすおすすめのネックピローをご紹介します。
ネックピローの選び方のこつ
ネックピローの選び方①首が固定されるある程度の硬さ
これまで数々のネックピローを使ってきて思うのは、柔らかすぎると首が固定されないので眠りにくいということ。個人的には普段眠るときは柔らかい枕が好きですが、トラベルピロー、ネックピローに関しては、ある程度の硬さがないと、首がガクっとなってうまく眠れません。ネックピローがうまく機能するかどうかは、首を固定してくれるかどうかにかかっているといっても過言ではないと思います。
ネックピローの選び方②首の後ろにサポートがない
そしてもう一つのポイントは、首の後ろと座席との間のスペース。飛行機の座席でU字型のネックピローを使うと、首の後ろが圧迫されて、少し前に押し出された不自然な体形になることはありませんか?飛行機の座席は、首の部分がもともとサポートされるように枕のように出っ張っているもの。首の後ろにまでサポートがあるネックピローを使うと、首の後ろが押されて、後ろに十分に寄りかかれません。私たちが良く使うネックピローは、首の真後ろにサポートがないものです。
ネックピローの選び方③肌ざわりが良い
肌に直接触るものだから、肌ざわりの良さは大切です。プラスチックなどが直接肌に触れないように柔らかい素材のカバーが付いているものを選びましょう。特に冷え切った機内や列車の中では、クールな肌触りの素材よりも少し暖かい素材の方が、
ネックピローの選び方④コンパクト収納
旅行の荷物はできるだけ少なくしたいもの。空気を入れて膨らませて使うタイプのネックピローや、折りたたみのできるネックピローなど、小さく収納できるものを選びましょう。よくあるビーズ入りのタイプは、小さく収納できないので基本的にアウト。私たちもビーズ入りのネックピローを一つ持っていますが、キャンプ旅行など車で移動できて荷物を小さくする必要がないとき以外使いません。
ネックピローの選び方⑤選択できる
普段使う枕と同様、ネックピローもよだれなどで使っているうちに汚れます。狭い機内では、隣の人に飲み物をこぼされたこともありました・・・。なので、洗濯できるものを選びましょう。
結局いつも使うネックピローは、①首が固定される、②首の後ろにサポートがない、③肌ざわりが良い、④コンパクトに収納できる、⑤洗濯できる、という5つの点を兼ね備えたものです。
私たちが実際に試して、この基準を全て満たしている2つのおすすめのネックピローをご紹介します。
厳選おすすめネックピロー
1.H型のネックピロー
一番首の傾きが少ないのが、H型のネックピロー。AmazonではGrand Dayネックピローとして売られています。空気を入れて膨らませて使うタイプは、膨らませるのに時間がかかるものも多い中、このピローは空気を入れる穴が大きいので、数秒で膨らませることができるので息切れすることもありません。Amazonの商品説明では膨らませるまで2秒とありますが、私には5秒かかります。空気を入れるタイプでありがちなのが、カバーを外さないと空気穴にアクセスできないもの。このネックピローは、空気穴が外側についているのでそのままカバーを外さないで空気を入れることができます。
空気を調整できる枕の良いところは、硬さが調整できるということ。特に飛行機では気圧の関係でもっと膨らむので、最初からあまり空気を入れないように注意してください。
アルファベットのHの形が特徴的なこのネックピローは、前後上下で主に4通りの使い方ができる優れもの。座っている飛行機やバスの座席の形に合わせて、使い分けられます。
私は両翼をつなぐ中央部分を前に持ってきて、そこに顎を乗せる使い方が一番好きです。上の写真だと右下のバージョン。Hの中央部分に顎を載せると首がうまく固定されるので、顎が下がり首がガクっとなるのを防げます。そして首の後ろに変なサポートがないので、後ろに寄りかかっても頭が前に押し出されることもありません。
膨らませると、かなり幅35センチほどとかなり大きくなります。
付属のポーチに収納するとだいたい20センチほどの大きさになります。
ベロア素材で肌ざわりは、ふかふかです。カバーを洗濯できるので、よだれが付くたびに洗濯しています。個人的には一番好きなネックピローです。
使い方:空気を入れて膨らませて使う。約5秒。
素材:ベロア素材
重量:240g
2.Trtl Pillow
H型のピローが大きすぎるという人におすすめしたいのは、こちらのTrtl Pillow 「タートルピロー」。膨らませるタイプではなく、首にスカーフのように巻き付けて使うタイプ。下の写真で男性が首に巻いているのがタートルピローです。
自分が使い始めたきっかけは、アメリカの国内線で使っている人を何度か見かけたこと。普通のネックピローのように、いかにもネックピローを使っていますという感じがしないおしゃれな見た目に惹かれて購入してみたのがきっかけでした。
このネックピローは、首を全体的に固定するのではなく、どちらか一方を固定するのが他のネックピローと違うところ。私は隣に誰が座っているかによって、寝るときに右か左かどちらか一方に首を傾けて眠るので、このネックピローが合っていると思います。
ただ、ずっと同じ方向を向いて長時間寝ていると、起きた時に首が固まり、動かなくなったり、痛くなることも多いので、長時間寝るときは、tirl pillowを巻きなおして途中で向きを変えるようにしています。それが面倒くさいという人には、向かないかもしれません。
このネックピローの一番良いところは、軽さ!どのネックピローよりも軽く、旅行用のグッズとしてはポイント大です。旅行の荷物は少しでも少なくしたいもの、空気を入れて膨らませて使うタイプも小さいけれど、膨らませる手間がかからないのに、コンパクトというところに魅力を感じます。
カバーはフリース素材なので肌ざわりが良く、飛行機の機内が寒くても、首に巻いておくので冷え防止にもなります。
カバーは取り外して洗濯できます。
使い方:首に巻き付けて使う。
素材:フリース素材
重量:148g
まとめ
以上、ネックピローの選び方とおすすめのネックピローについてのまとめでした。ネックピローを探している方の参考になっていれば幸いです。
もう一つの旅行に欠かせないアイテム、アイマスクについての記事はこちらから。